波乗りジプシー

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サーフボードの選択〜素材編

サーフボードといっても様々な材質、フォームがあります。

この素材選びでサーフィンの乗り味が大きく変わりますので重要な選択になってきますね。

今日はサーフボードの素材について書きたいと思います。

 

 

  • ポリウレタン(PU)素材

まず一番オーソドックスなポリウレタン(PU)素材のサーフボードで私もこのタイプを愛用してます。

サーフボードの多くははウレタンフォームといわれる芯材にポリエステル樹脂でコーティング、ラミネート加工をして作られています。

 

  • EPS

もう1種類増えてきているのがEPSといわれる発泡スチロールを芯材として使っていてラミネートにエポキシ樹脂を使用したものです。勝手なイメージで強度が足りないんじゃないかという先入観があったのですが、今はポリウレタンと遜色ない強度を兼ね備えています。

 

 

ポリウレタンとEPSの違いはなんなのか?

大きな差は重量にあります。先日のJPSA伊豆で開催されたプロの使用ボードはほとんどがEPSでした。

そのときの伊豆のコンディションはかわいそうに思えるくらいのスモールコンディションだったんです。

勝ち進んでいる選手はスピードを殺さず見事にパワーゾーンをキープして技を決めていました。

小さい波でもEPSはポリウレタンの素材と比べて比重が軽いので、テイクオフも早いですし、スピードが出てEPSの特性を活かせるのです。

軽くてスピードが出るというメリットもある反面、軽いと安定性に欠いてしまうというデメリットもあります。

大きな波の時にターンが安定しなかったり、風が強いと板がばたつく、テイクオフで板が下りていきにくいなどの弊害があります。

またEPSは黄ばみやすいという特徴もありますのでエアブラシでカスタムするか黄ばみが目立たないよう樹脂では無くUVカットを施したシートで巻いてある板をオススメします。

メイヘムのプラセボが有名ですね。

 

私はある程度重さを感じたいのとポリウレタンにはしなりがあるので、その反発を利用したいのでポリウレタン素材の板を好んで乗っています。

好みによりますが、軽さを求めるのであればEPSの方が良いです。

 

しなりを利用できる反面、ポリウレタン素材はコーティングの特性上、サーフボードのヘコミが目立ちます。

今愛用してる板もおろし立ての1ラウンド目でワイプアウトしたときに膝で板の上に着地してしまい大きなクレーターができています。

自分の能力の無さを責めるあまり膝が陥没してしまえば良かったのにと後悔しました。

少しの衝撃でクラックが入ったりしますので取り扱いに注意です。

 

  • 番外編

ポリウレタン、EPS以外にも様々な素材のサーフボードがあります。

変わりどころでいうとカーボン素材のサーフボードがあります。

AVISO(アビソ)が有名ですね。特徴としてカーボン素材ですので軽くて丈夫な所です。

一本のサーフボードで世界を周るのであればオススメの板です。

中が空洞になってますので軽量化されているのとカーボンファイバーが反発力を生み出してくれます。

面白いのが空洞になっているので中に水を入れて量を調節してあげると浮力をコントロールできるところ。カーボン素材の為せる業ですね。

強いて難点を挙げるとしたらカーボン素材ですので高価なものとなってしまうこと。

けんつさんも以前cole(コール)のBD-3モデルの購入を検討しましたが当時は高くて手が出ませんでした。既に生産は終了してしまいましたが今は中古品も出回ってますね。

色といいテイルの形状がバットマンを連想させるので、もろにタイプです。

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状態の良い掘り出しものが出ることを願ってます。

あとは強度が十分ありますが破損してしまうとリペア、修理が問題です。

探すとavisoの修理可能なサーフショップもありますが特殊な素材ですのである程度の出費は覚悟が必要です。

 

フォーム素材の一部を紹介しましたが値段、乗り味、反応も素材によってまるっきり変わってきます。乗り手のスタイル、好みによっても変わります。

ショップや各メーカーで試乗会を開催してますので実際に乗って感覚を確かめることをオススメします。

私はポリウレタンの重い板が好きですがEPSでも加工方法で乗り味も変わるかもしれませんし、新素材と出会うかもしれません。

是非みなさんも色々な板を試して最強のマジックボードと出会えることを願います!!