波乗りジプシー

サーフィン日記・波情報・サーフギア・おすすめのランチなどを書いてみます。

サイズアップ台風波

先週は土曜日に用事を済ませてから夕方に1ラウンド、日曜日にアルバイト時代の先輩が来湘するというので朝一、1ラウンドと夕方波が残っていたのでもう1ラウンドと久々に土日で計3ラウンド。心地のよい疲れに包まれました。

まだまだ本領発揮とはいかないものの台風うねりの恩恵をあずかりました。
しっかし台風5号、ノルーさんの記録的長寿に驚いてます。動きも摩訶不思議で真似したくなるほどのカットバックを見せつけられました。
 
台風うねりがひとたびヒットすれば湘南でも極上のサーフィンエリアに変身しますね。
台風が誕生するといつもどきどきしながら天気図を眺めています。良い感じに右にそれてくれー!って。まっすぐ上がって来ちゃうとダンパーワイドショーだし被害の恐れもあります。。
皆さんは台風スェルにどんな思い出がありますか?
けんつさんにとって台風はよい思い出ばかりではなく怖い思いもしてきました。
リーシュが切れて流されたのが一回とお気に入りの板が真っ二つに折れたのが一回。
その中でも一番怖い思いをしたのが板を折ったとき。
セットが来るたびに巻かれながら溺れかけ気力が持たないなぁと思い始めたところで足が付くところまで命からがら陸にたどり着きました。
入水する前に必ず長めに波チェックをするのですが、カレントがどこで発生してて、波の切れ目はあるのか、どこから波を掴めば一番長く乗れるか判断します。
そのときにはるか遠くで波が轟音とともにブレイクしてて、ちょっと怖いなと思っちゃったんですよね。
びびってるのに認めたくないもんだから、ここはチャレンジして限界を押し広げてくしかないと自分に言い聞かせながらゲティングアウト。
すれ違いざまに板を折ってしまって悲しい顔をしながら海から上がってくサーファーを見かけて、ご愁傷さま〜...だなんて思いながら、これは乗ったらマズイ、いや乗れないなと、どんどんアウトに出て行きました。
セットが来るたびに喰らわないように鬼の形相で全力パドル。あっちこっち逃げ回るのに必死で惨めでした。
この時のパドルが最速記録で間違いないです。
 
時間が経過するほどセットもどんどんでかくなってくし、乗れる気しないしで、早く陸に上がりたいっていう状態に。こうなるともうダメですね。
サーフィンってメンタルの要素が強いので、びびっちゃうと行けるものも行けません。
そうこうしてるうちにまたセットがきて行けるか?いや、と迷いが生じた瞬間、テイクオフが遅れて縦に三回転くらいの高速ぐるぐる巻きに笑
迷って食らうとか一番やっちゃいけない。重罪ですよね。深く反省しました。
そこからはもう地獄で息が続かなくなってやっとの思いで海面から顔を出したらまたセットを食らうという最悪のスパイラル。
リーシュを手繰り寄せるとノーズが無く半分に折れてる!折れた板に必死になってしがみついたもんだから手が切れて血がダラダラ。散々です。
海の怖さを身をもって体験できた1日でした。
自分の楽しめるサイズがどれくらいなのか、判断するのって難しいですね。
仕事やトレーニングと一緒で少し限界を超えるくらいがちょうどいいのでしょうが、死んでしまっては取り返しがつきません。
何より残された家族だけではなく、救急や警察、ローカルの皆さんに多大な迷惑をかけてしまいます。
怖いと思ったらやめる勇気も必要ですね。自然のエネルギーは偉大です。
心を整える習慣と陸トレも大事。日々の小さな積み重ねがここ一番で真価を発揮しますね!
今日はいいやっていう自分に負けそうなときにその日のことを思い出すようにしてます。
 
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