何年かサーフィンをつづけているとあーこれは死ぬかもしれないという危機的状況に直面があります。
自然を相手にしていることなので当然かもしれませんが危険を伴うスポーツです。
みなさんはサーフィンに対してどんなイメージを持たれてますか?
危ないし湘南なんてお世辞にも海がきれいだなんて言えません。
大きな波が割れている訳でもないのに鵠沼は常にサーファーであふれています。なんで皆んな取り憑かれたようにサーフィンにハマっていくんだろうって不思議に思いませんか?
毎年この時期になると国内外問わずサーフィンで命を落とすニュースを耳にします。
サーフィンをしていて波に巻かれて溺死するケースというのは意外と少なくて、そのほとんどが心臓疾患や持病、板やテトラポッドなどの構造物との衝突が原因で亡くなる人が多いです。
実際にサーフィンをしていて死亡事故に遭遇したことはありませんが、テトラに吸い込まれ肩が外れてしまった人や波待ちの間にてんかん発作を起こして泡を吹きながら白目をむいて沈みそうになった人を見たことがあります。
そういう場面に出くわすとなんとも言えない緊張感に包まれますね。無事を確認してから直ぐに海から上がってしまいました。
たまたま近くに人がいて助けられたのですが運が悪ければ亡くなってましたね。
最近で言えばバリ出発前に入ってきたニュースでクタリーフで59歳の邦人男性がサーフィン中に亡くなるといういたましい事故がありました。
一人でサーフィンしていて離岸流で流され溺れて死亡。違和感を覚えませんか?
たまたま海で遺体が浮かんでいる発見したバリニーズから話を聞きました。
適当な発言が多かったので話半分で聞いてましたが、始めはロングボードが浮かんでいるのを見つけリーシュが切れて流されたと思ったと。
拾って板を貰ってしまおうかと近づいたところリーシュは切れておらずうつ伏せになった男性の足に繋がったままで慌てて引き揚げたものの既にそのときには亡くなっていました。
一人でバリにサーフトリップへ行くほどサーフィン大好き人間が離岸流に流されて溺れて亡くなりませんよね。
持病か心臓系の発作か他の原因だと思うんです。
本当のところなんで亡くなってしまったのか本人にしかわからないものですが、それだけ何がきっかけで命を落とすか分からないほど死が身近にあるものだと感じることが最近多いんです。
仕事中心の生活だと、どうしても同じ習慣、繰り返しの作業が多いので単調になりがち。あっという間に1日、1週間、1ヶ月、1年と過ぎていき何気なく時間を浪費してしまいます。
何気なく時間を消費してるなかで、今何かの拍子で死んでしまったら絶対後悔するなと。これすごく怖いですよね。
この仕事をこのまま続けていていいのだろうかとふと我にかえるときがあります。
サーフィンをしていて良かったことを挙げていくと無限に出てきますがその中の一つとして死を意識できる、死を身近に感じられるというところです。
不治の病いにかかり死を覚悟した人間ていうのは当たり前のように明日も約束された日を浪費する人間とは比べものにならないくらい有意義な時間を過ごしてますよね。
サーフィンはそこまでとは言いませんがよい波に乗れたときは生きることに感謝したくなるし、これ以上ない快感を味わうこともできます。この快感を知ってしまうともう波乗り中毒者の仲間入りです。
サーフィンはなぜここまで気持ちよいのだろうかと考えたことはありませんか?
水に起因する人間の本能だったり科学的な要因もあるかもしれませんが死や怪我からの恐怖もあると思うんです。
かなりのマゾとも思えるようはセット地獄に自ら向かっていき、それを乗り越えて、ギリギリのところでワイプアウトをまぬがれる。そして乗りつないでいき最後にフィニッシュ。
へたしたら大ケガにもつながるし死ぬことだってある。その緊張からの解放感があの雄叫びをあげたくなるような気持ち良さを生むのかなと。
反りたってくる波の斜面を猛スピードで滑走していく爽快感、出来ないのとが少しずつではありますが出来るようになったときの達成感、満足感、大げさかもしれませんが全てのことに感謝したくなるし生きてることの有り難みを感じられるんです。
やっぱりサーフィンは最高ですよね。
本当に素晴らしいものだと海に入るたびに思います。
これからサーフィンを始めようと思っている人は今までに味わうことができなかった快感を体験するでしょうしきっと怖い思いもすると思います。
自分の技量をしっかり見極めながらどんどん新しい世界を広げていってほしいと思います。
週末にかけて台風5号が小笠原近海に到達する見込みですね!
みなさん怪我のないようよき波に恵まれますように!!
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